新型コロナウイルス感染症関連情報<2021年1月3日更新>

子どもの新型コロナウイルス感染症に関する情報<2021年1月3日更新>

★子どもの新型コロナウイルス感染症:発生状況、感染経路、症状、治療に関してわかってきたこと

新型コロナウイルス感染が全国的に広まっています。成人の感染者の状況とともに子どもの感染の状況、症状など徐々にわかってきています。感染している子どもは成人に比較すると多くはないようですが、徐々に増加傾向であること、集団生活(学校や園)での感染は多くはなさそうですが、家族内での感染に注意が必要であること、成人と比較すると軽症であることなどがあげられています(小児科学会文部科学省)。

以下要点を一部抜粋して記載します。

  • 小児の割合は少ないですが、感染の拡大に伴ってその割合が増えてきています。
  • 学校や保育所におけるクラスターは起こっていますが、社会全体から見ると多くはありません。小児例の多くは家族からの感染ということがわかってきました。
  • 小児は成人と比べて感染しにくい可能性があります。
  • 小児例は成人例と比べ軽症で、死亡例はほとんどありません。
  • 小児例のほとんどは経過観察または対症療法(症状にあわせた治療)が選択されています。
  • 出生時の母親から赤ちゃんへの感染は稀で、お子さんの予後は良好ですが、赤ちゃんの感染は重篤化する可能性もあるようです。
  • 海外の研究からは、学校や保育施設の閉鎖は流行阻止効果に乏しいと考えられています
  • 教育・保育・療育・医療福祉施設等の閉鎖や大人(養育者)のストレスが小児の心身に影響を及ぼしています。新型コロナウイルス流行による周りの環境変化に関連した健康被害が問題となっています。

また新たな情報などあればお知らせしていきたいと思います。

 

★子どもの気管支喘息と新型コロナウイルス感染症

気管支ぜん息でお薬をつづけておられるお子さんに対して新型コロナウイルスが与える影響はまだ調べられている段階ではありますが、最近いろいろなことがわかってきています。

気道炎症が存在する状態でウイルス感染による気管支炎が生じると、重症化するリスクが高いと考えられるため、気管支喘息患者では気道炎症を抑えるために、吸入ステロイド薬等の長期管理薬による日頃からのコントロールが重要です。すなわち、長期管理のために内服薬(シングレア、キプレス、モンテルカストなど)、吸入薬(フルタイド、キュバール、アドエアなどのステロイド吸入薬)はこれまで通りコントロール状態を良好に保つよう十分に使用することが必要です(小児アレルギー学会、日本アレルギー学会など)。今後寒くなり体調を崩しやすい時期でもありますので、体調管理とともに気管支ぜん息の管理にも十分気を配っていただくよう心がけていただければ、と思います。