小児科

RSウイルス感染症

【RSウイルス感染症】
RSウイルスとは、「Respiratory Syncytial」の略で、呼吸器の合胞体と意味です(呼吸器の細胞が合わさって1つになることからこのように名付けられています)。のどや気管支、気管支のさらに奥の細気管支などの呼吸器に感染します
 ・感染経路……飛沫感染、手指を介した接触感染です。
 ・潜伏期間……感染から発症までの潜伏期間は2~8日程度です。

・症状
 ・鼻汁、鼻づまり
 ・咳、咳込み、ぜん鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー)
 ・呼吸困難:多呼吸や肋骨の下がへこむ陥没呼吸などの呼吸困難
 ・無呼吸:生後0〜2か月の赤ちゃんにみられやすいです。

・診断
  症状
  周囲の流行状況;非常に感染しやすいため、周囲に感染者がある場合は 感染する可能性が高くなります。
  検査キットによる検査: 鼻の奥から鼻水を採取して、簡易キットで検査します。10−15分程度で結果がわかります。

・治療
  ・ 根本的な治療はなく、症状に合わせた対症療法を行います。
    咳、 鼻みず、鼻づまり、喘鳴等を和らげるお薬による治療
    痰を取り除いたり、気管支を広げる吸入療法
   ※重症例は入院の上 酸素投与や人工呼吸管理を行うこともあります。