お知らせ

2020-12-07

小児の新型コロナウイルス感染症について

新型コロナウイルス感染が全国的に広まっています。成人の感染者の状況とともに子どもの感染の状況、症状など徐々にわかってきています。感染している子どもは成人に比較すると多くはないようですが、徐々に増加傾向であること、集団生活(学校や園)での感染は多くはなさそうですが、家族内での感染に注意が必要であること、成人と比較すると軽症であることなどがあげられています(小児科学会文部科学省)。

以下要点を一部抜粋して記載します。

  • 小児の割合は少ないですが、感染の拡大に伴ってその割合が増えてきています。
  • 学校や保育所におけるクラスターは起こっていますが、社会全体から見ると多くはありません。小児例の多くは家族からの感染ということがわかってきました。
  • 小児は成人と比べて感染しにくい可能性があります。
  • 小児例は成人例と比べ軽症で、死亡例はほとんどありません。
  • 小児例のほとんどは経過観察または対症療法(症状にあわせた治療)が選択されています。
  • 出生時の母親から赤ちゃんへの感染は稀で、お子さんの予後は良好ですが、赤ちゃんの感染は重篤化する可能性もあるようです。
  • 海外の研究からは、学校や保育施設の閉鎖は流行阻止効果に乏しいと考えられています
  • 教育・保育・療育・医療福祉施設等の閉鎖や大人(養育者)のストレスが小児の心身に影響を及ぼしています。新型コロナウイルス流行による周りの環境変化に関連した健康被害が問題となっています。

また新たな情報などあればお知らせしていきたいと思います。