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2020-12-11

こどもの気管支ぜん息と新型コロナウイルスについて

新型コロナウイルス感染症流行中のこどもの気管支喘息のコントールの重要性について

気管支ぜん息でお薬をつづけておられるお子さんに対して新型コロナウイルスが与える影響はまだ調べられている段階ではありますが、最近いろいろなことがわかってきています。

気道炎症が存在する状態でウイルス感染による気管支炎が生じると、重症化するリスクが高いと考えられるため、気管支喘息患者では気道炎症を抑えるために、吸入ステロイド薬等の長期管理薬による日頃からのコントロールが重要です。すなわち、長期管理のために内服薬(シングレア、キプレス、モンテルカストなど)、吸入薬(フルタイド、キュバール、アドエアなどのステロイド吸入薬)はこれまで通りコントロール状態を良好に保つよう十分に使用することが必要です(小児アレルギー学会、日本アレルギー学会など)。今後寒くなり体調を崩しやすい時期でもありますので、体調管理とともに気管支ぜん息の管理にも十分気を配っていただくよう心がけていただければ、と思います。