インフルエンザ関連(News)

2023-11-05

お知らせ:AI搭載インフルエンザ検査医療機器『nodoca』のご案内

子育て長田こどもクリニックではAI搭載のインフルエンザ診断機器「nodoca」を使用しています。この革新的な機器は、6歳以上のお子様の咽頭の画像を分析し、迅速かつ正確にインフルエンザを診断。痛みのない検査で、発症して初期段階の症状にも対応します。
インフルエンザA型とB型の区別はできませんが、従来の検査と同等の精度を備えています。さらに発症24時間まででは、従来の検査法より検出感度が高いと言われています。

当クリニックでは、インフルエンザの診断支援ツールである、AI技術を駆使した画期的な機器「nodoca」の使用を開始しています。これは、お子様がインフルエンザに罹患した際、特有の咽頭の変化をAIが分析し、迅速かつ正確な診断を支援するものです。以下に、その特長と利用方法についてご説明します。

1.「nodoca」による診断方法

インフルエンザウイルスに感染すると、初期段階で咽頭に特徴的な変化が現れます。これを「インフルエンザろ胞」と称し、小さな粒々が認められます。しかし、これらは肉眼では判別が難しいため、nodocaがその役割を担います。

  • 検査の流れ:問診聴取、次に咽頭の写真を撮りその画像をAIが分析。インフルエンザろ胞の特徴と一致するかを数秒で判定し、最終的に総合的な判定がなされます。判定結果は「検出あり」もしくは「検出なし」と表示されます。

2.「nodoca」の優れた特性

  • メリット:喉の写真撮影による検査ですので、鼻に綿棒を挿入することがない、痛みを伴わない検査です(なお、クリアな画像を得るために舌圧子を用いることがあります)。
  • 早期検出:発症12時間以内であっても、従来のインフルエンザ抗原検査キットと比較して高い検出率を示します。実際に当クリニックでの使用経験では、発熱からわずか2〜3時間で検出した例や微熱での検出例もあります。

3.検査の適応

  • 適応年齢:6歳以上で使用可能です。
  • 早期検査:症状が出始めて12時間以内であれば、nodocaを積極的に使用しています。
  • 12時間超過時:感度の高い通常の抗原検査を基本としつつも、鼻の検査が困難な方にはnodocaを選択肢としてご提供しています。

4.ご理解いただきたいこと

  • 型の判定不可:インフルエンザウイルスの有無は判定可能ですが、A型かB型かの区別はできません。
  • 診断精度:精度は100%ではなく、約80%程度ですが、従来の抗原検査と比べても劣ることはありません。

皆様に安心してご利用いただけるよう、最新の技術を取り入れた診断方法で診療を行っていきたいと思います、ご不明点やご心配な点がございましたら、いつでもご相談ください。

 

開発企業(アイリス)のHPから(許可を得て掲載)☞アイリスHP

☝<nodocaの特徴> 

 

☝<インフルエンザに特徴的な所見> 

 

☝<nodocaを用いた検査の流れ> 

 

 ☝<通常の抗原検査との検出率の比較:

→発症12時間以内はnodocaの検出率が高い傾向があります>