しばらく寒い日が続いたあとに暖かくなる時期には、スギ花粉の飛散量が増加します。
アレルギー性鼻炎については当クリニックHPでも記載しています(⇒こちら)。
実際花粉飛散量が増えたときの対策について記載します。
インターネットやテレビ・ラジオなどで花粉飛散予測を確認しましょう。
・雨の日と雨上がり
雨が上がると花粉の飛散量の増加に加え、地面の花粉も巻き上げられ、花粉飛散量は増えますので注意しましょう。
・朝と夕方
一般に朝と夕方には多く飛散します(地形や建造物、地域により差があります。
一般的に1日で最も気温が上昇する13~15時ころに飛散量増える傾向があります)。
・花粉が付着しやすいような表面が毛羽立った毛織物などのコートの使用を控え、表面がツルツルした上着を選びましょう。
・花粉は全身に付着しやすいため、帽子、メガネやマスク、マフラーやスカーフで付着を防ぎましょう。
家の中に花粉を持ち込まないように、帰宅時には玄関前で衣服や髪に付着した花粉を払い、すぐに着替えて洗顔、うがい、鼻かみをしましょう。
・ 飛散の多い時は窓、戸を閉めておきましょう
・ 換気のときの窓は小さくを上げて短時間に止めましょう
・ 飛散の多いときの布団や洗濯物の外干しは避けましょう
・掃除を十分に行いましょう。特に窓際を念入りに掃除しましょう。
・鼻の洗浄
鼻に入り込んだ花粉やホコリなどを洗い流しましょう。洗浄の際は刺激の少ない体液に近い組成の市販の生理食塩水などを利用してください。
・鼻の粘膜の保護
繰り返して鼻をかむと鼻が荒れますので、荒れてしまったら白色ワセリンなどを塗ってください。保湿ティッシュペーパーで鼻をかむことも有用です。
・室内の加湿
室内を加湿して水分を補いましょう。またマスクも有用です。
・マスク
マスクは、吸い込む花粉量を減らします。ただしマスクをしていても完全防備にはならないので過信は禁物です。
・目の洗浄
花粉やホコリなどの異物を洗い流すことで症状が軽減されます。市販の眼の洗浄液などを利用しましょう。
・目の疲労の回避
長時間にわたるテレビの視聴やパソコン作業をできるだけ控えて眼の負担を軽減させましょう。