ナッツ類とピーナッツ(落花生)はひとくくりに考えがちですが、木の実であるナッツ類とピーナッツ(マメ科)は分類が異なります。
ナッツはお菓子、ドレッシングなど多くの食品に利用されています。食品の外見だけではわかりにくいため原材料を確認することが必要です。
2022年の食物アレルギーの原因食物割合の調査では、1位が鶏卵、2位が牛乳で、3位が木の実類となっています(これまでは小麦が3位でした)。
また、ナッツ類、ピーナッツは1歳以降のお子さんの食物アレルギーの原因食品となってきています⇒こちら。
木の実類の中では、1位がクルミ、2位がカシューナッツ、3位がマカダミアナッツで、この3つで80%程度を占めています。
ナッツ類やピーナッツのアレルギーは一つ一つ確認する必要がありますが、「クルミとペカンナッツ」、「カシューナッツとピスタチオ」の間には強い相関性があり、どちらかのアレルギーを診断した児ではともに除去が必要です。
ナッツやピーナッツに対するアレルギー検査(血液検査)はある程度の参考にはなりますが、確定診断には十分ではなく、食物アレルギーの診断には食物負荷試験を行いながら診断し、食べることのできる範囲で食べていけるように進めていく必要があります。
ナッツ類、ピーナッツに限ることなく、食物アレルギーについてご不明な点などありましたらお気軽にご相談ください。