赤ちゃんの疾患ページ(出生後〜3, 4 か月頃)

赤ちゃんの発熱と発熱時の対応

赤ちゃんの発熱は、全身状態が悪くなることは少ないですが、時に重症化することがあり注意が必要です。特に生まれて間もない赤ちゃんが熱を出すと不安になるのは当然のことです。鳥取県米子市周辺で子育てをされている保護者の皆様に、安心して対応していただけるよう、具体的にご説明いたします。

赤ちゃんの発熱時に家庭でのケアをしている様子(鳥取県米子市の子育て長田こどもクリニック)

生後3ヶ月未満の発熱は特に注意が必要です

生後3ヶ月未満の赤ちゃんが38℃以上の発熱を起こした場合、細菌による重症な感染症が隠れている可能性があります。生後間もない赤ちゃんは、免疫力が弱く感染症が重症化しやすいです。特に細菌性髄膜炎や敗血症など、緊急治療が必要なこともあります。

次の症状が一つでもあれば、すぐに医療機関へ受診しましょう。

  • 38℃以上の発熱
  • けいれんがある
  • 呼吸が苦しそう
  • 意識がぼんやりしている
  • 顔色が悪い・ぐったりしている
  • ミルクや母乳を飲まない
  • 嘔吐を繰り返す

生後4ヶ月頃の赤ちゃんが熱を出したら

生後4ヶ月以降になると、徐々に免疫力が落ちて感染症にかかりやすくなりますが、3ヶ月未満よりは比較的緊急性は低くなります。

次の症状では診療時間内に受診しましょう。

  • 38℃以上の熱で元気がない
  • 咳がひどく眠れない
  • 食欲が落ちている
  • 発熱が3日以上続く

家庭で様子を見てもよいケース

次の条件を満たす場合は、ご自宅で様子を見ることが可能です。

  • 部屋を涼しくして休ませた後、体温が38℃未満
  • 赤ちゃんの機嫌がよい
  • 母乳やミルクをしっかり飲めている
  • 他に心配な症状がない

家庭でできる赤ちゃんの発熱時の対処法

  • 赤ちゃんの意識や顔色を確認する
  • 首や足の付け根を冷やす(冷却シートより氷嚢や保冷剤がおすすめ)
  • 母乳やミルクでこまめに水分補給する
  • 解熱剤は医師の指示を受けてから使用する(特に生後5ヶ月未満は原則として使用しません)

予防接種後の発熱(副反応)について

予防接種後の発熱は体が免疫をつくるための正常な反応で、多くの場合は短時間で自然に治まります。ただし、3日以上続く場合やいつもと違う症状がある場合は、ご相談ください。

当クリニックでの発熱時対応

当クリニックでは、新生児・乳児の発熱に小児科の専門医、新生児の専門医として状態にあわせて適宜対応しています。発熱時の専用診察室(特診室)も設けています。鳥取県西部地域の皆様が安心して受診できるようサポートしております。不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。


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