小児科

ヒトメタニューモウイルス感染症

子どものヒトメタニューモウイルス感染症対策 – 迅速な診断と治療、注意点などを解説します。

〇ヒトメタニューモウイルスとは
気管支炎や肺炎などの呼吸器感染症をひきおこすウイルスの一種で、1~3才の幼児の間で流行することが多いですが、大人にも感染します。特に乳幼児や高齢者では重症化することもあり注意が必要です。何度か繰り返して感染してしまいますが、年齢とともに徐々に免疫がつき症状が軽くなる傾向にあります。

〇症状
主な症状は、発熱(多くの場合4~5日程度続きます)、咳嗽(多くの場合1週間程度続きます)、鼻水などです。悪化した場合、喘鳴(ゼイゼイ、ヒューヒューという呼吸音)、呼吸困難を伴うこともあります。

〇診断
鼻腔ぬぐい液による迅速検査により診断します。

〇治療
このウイルスに対して直接効くおくすりはありません。咳や鼻水など症状をやわらげるおくすりや解熱剤などで対応します。

〇気をつけていただきたいこと
・熱が長引く場合には細菌にも感染している可能性があり、その場合には抗菌薬が必要となります。中耳炎や肺炎をおこしていることもあるため、早めに受診するようにしてください。またおくすりは指示通りきちんとのみましょう。
・このウイルスは咳やくしゃみによる飛沫感染やウイルスがついたものに触れることによる接触感染で拡がります。園や学校での感染に注意するとともに、家族内でも感染が拡がることがありますのでマスクの着用、うがい・手洗い、またタオルや食器を分けるなどの感染対策をしましょう。
・食事は消化のよいものを与え、水分補給もしっかりしましょう。

〇登園・登校について
特に出席停止期間が定められている病気ではないため、咳などの症状がおさまり、全身の状態がよくなったら登園や登校は可能です。

〇こんなときは受診してください
・高熱が持続し元気がなく、ぐったりしている
・咳がひどく、息苦しそう
・食事や水分が十分にとれない   などの症状がある場合には早めに受診してください。


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