この感染症は「肺炎マイコプラズマ」という病原菌によって引き起こされ、主に飛沫感染(せきやくしゃみ)で広がります。
マイコプラズマ肺炎では、以下のような症状が見られることがあります。
お腹の不調など、症状が風邪に似ている場合もありますが、咳が長引く場合は注意が必要です。
2.検査 マイコプラズマ肺炎の診断や重症度に関して、必要な検査を行います。
1)病原菌検査(主に感度の良いPCR検査を行います):鼻やのどの粘液から、マイコプラズマ菌の遺伝子を検出する確定診断法です。最近増加している「マクロライド耐性菌(ある種の抗菌薬が効きにくい菌)」の有無を調べることもあります。
2)血液検査: 炎症の程度を調べます。
3)胸部X線検査: 肺の状態を調べる検査です。特徴的な影が現れることがあります。
マイコプラズマ肺炎の治療には、抗菌薬が使われます。お子さんの症状や検査結果に基づいて、以下の薬が処方されます。
※マクロライド系抗菌薬に効かない「耐性菌」が増加しているため、治療が長引く場合は耐性菌を疑い、適切な薬に切り替えることがあります。当院では、迅速な診断検査、流行状況により、適切な治療法を選択しています。通常治療開始後2~3日で改善が見られることが多いです。効果が確認できない場合は「耐性菌」の可能性を考えて抗菌薬を変更することもあります。
マイコプラズマ肺炎の感染予防には、以下のポイントを心がけましょう。
お子さんの咳や発熱が続く場合、早めの受診をお勧めします。当院では、最新の検査機器を使用し、迅速かつ適切に診断・治療を行っています。お子様の健康を第一に考え、丁寧なケアを心がけていますので、気になる症状がある場合はお気軽にご相談ください。