予防接種について

三種混合ワクチン

■三種混合(DPT)ワクチンとは

三種混合ワクチンの接種は、が百日咳予防のため小学校入学前(年長)に1回接種することをおすすめします。

・ジフテリア

ジフテリアはジフテリア菌による感染症であり、発症すると高熱やのどの痛み、犬が吠えるような咳などの症状があります。また、重症化した場合はのどの炎症による腫れから窒息死することもあります。そのほかにも心筋炎や神経麻痺の可能性もあります。日本では1999年以降に国内での感染報告はありません。

 ・百日咳

百日咳は百日咳菌による感染症であり、発症すると普通の風邪のような症状で始まりますがだんだんと咳がひどくなります。乳幼児が感染すると咳で呼吸が困難になる、チアノーゼやけいれんが起こることがあります。新生児もかかる可能性があり、場合によっては重篤な後遺症が残る可能性があります。小学校入学前に抗体が落ちやすく、任意接種になりますが三種混合ワクチンの接種が可能です。特に生まれたばかりの新生児がいるご家庭であれば接種をおすすめします。

・破傷風

破傷風は破傷風菌による感染症であり、土の中に存在する菌になります。人から人へうつる病気ではありませんが、手や足に小さな傷などがあると感染の原因になります。神経の麻痺や筋肉のけいれん、呼吸困難などを引き起こし、最悪の場合命にかかわります。ワクチンでしか免疫を獲得できない病気です。

■接種時期

百日咳予防のため小学校入学前(年長)に1回接種することが奨められています。

同時に不活化ポリオワクチンの接種も推奨されています。

■接種費用 

定期接種ではないため費用がかかります。

■三種混合ワクチンの効果

ワクチンを接種することにより、ジフテリア、百日咳、破傷風の抗体を獲得できます。乳児期から幼児期にかけて、四種混合ワクチン、五種混合ワクチンで獲得したジフテリア、百日咳、破傷風の抗体が徐々に低下するため、小学校入学前に三種混合ワクチンの接種が推奨されています(2024年4月以降は五種混合ワクチンも定期化)。

■三種混合ワクチンの副作用

注射部位が腫れたり、赤くなったり、しこりができることがありますが、通常23日で治ります。まれに、腕全体が腫れることがあります。


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