二種混合ワクチンは、ジフテリア(D)、破傷風(T)の二種類の病気に対して予防が期待できるワクチンです。
・ジフテリア
ジフテリアはジフテリア菌による感染症であり、発症すると高熱やのどの痛み、犬が吠えるような咳などの症状があります。また、重症化した場合はのどの炎症による腫れから窒息死することもあります。そのほかにも心筋炎や神経麻痺の可能性もあります。日本では1999年以降に国内での感染報告はありません。
・破傷風
破傷風は破傷風菌による感染症であり、土の中に存在する菌です。人から人へうつる病気ではありませんが、手や足に小さな傷などがあると感染の原因になります。神経の麻痺や筋肉のけいれん、呼吸困難などを引き起こし、最悪の場合命にかかわります。ワクチンでしか免疫を獲得できない病気です。
二種混合ワクチンは、定期接種として11~12歳(小学5~6年生)で1回接種します。
忘れることが多いため注意が必要です。
公費で接種が可能です。
ワクチンを接種することにより、ジフテリア、破傷風の抗体を獲得できます。しかし、ジフテリア、破傷風については、四種混合ワクチン、五種混合ワクチンで獲得した抗体が低下するため、小学5~6年生で二種混合ワクチンを接種します。
頻度は高くありませんが、注射部位が腫れたり、赤くなったり、しこりができることがあります。通常2~3日で治ります。