子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)が原因となる病気で、子宮の入り口部分に感染することで発症する病気です。主に20~40歳代の女性に多く発症するがんの一種で、日本では毎年約1万人が新たに子宮頸がんと診断され、そのうちの約3割が子宮頸がんで亡くなっています。がんの進行によっては子宮の摘出が必要になり、早期治療ができても流産や早産のリスクが高まるため、HPVワクチンの接種が重要です。日本では女性のみ公費での接種が認められていますが、海外の一部の国では女性同様に男性も定期接種の対象としています。
・子宮頸がん(女性)
・外陰がん(女性)
・腟がん(女性)
・肛門がん(男女)
・中咽頭がん(男女:のどの奥・扁桃周囲など)
・陰茎がん(男性)
・尖圭コンジローマ(男女)
性器や肛門周囲にいぼができる病気で、HPV関連疾患の中でも頻度が高いとされています
直径1~3ミリ前後の良性のイボが性器や肛門のまわりにできる病気です。
HPVは女性だけの問題ではなく、男性も感染します。感染しても症状がないことが多い一方で、パートナーへうつることがあります。
9価HPVワクチン(シルガード9)は、男性でも接種でき、中咽頭がん、陰茎がん、肛門がんや男性の尖圭コンジローマの予防が承認されています。
接種は9〜14歳が最も効果的で、接種回数は年齢により2回または3回です。
現在、定期接種の対象ではないため、接種は有料となります。
当クリニックでは9価ワクチン(シルガード9)の接種を行っています。子宮頸がんの原因の80~90%の予防が可能とされており、小学校6年生から高校1年生相当の女性が2~3回接種することが標準的です。
初回接種が15歳以上になると3回接種する必要になることと、中学校に入学すると勉強や部活で忙しくなるため、小学校6年生のうちに2回接種を終えておくことをおすすめしています。

標準的な接種間隔:5か月以上の間隔で2回接種(標準は6か月後)
初回接種が15歳未満の方に対しては2回接種とともに3回接種も可能ですが、海外では2回接種が標準であり、免疫獲得については2回接種と3回接種で差がないことがわかっていることから、当クリニックでは、厚生労働省が標準としている2回接種を推奨しております(ご希望によっては3回接種も可能ですのでご相談ください)。
1回目接種が15歳以上の方

標準的な接種間隔
2回目:1回目の接種から2か月あけて接種
3回目:1回目の接種から6ヶ月あけて接種
※標準的な間隔で接種ができない場合
2回目:1回目の接種から1か月以上あけて接種
3回目:2回目の接種から3か月以上あけて接種

【接種時の注意事項】
☆ワクチンについて必ず市町村のハガキに掲載されている資料または、厚労省の資料をお読みください。
☆ワクチン接種後、体調不良となる場合もありますので必ず保護者の方の付き添いをお願いしています。
☆当日、翌日も痛みが残る場合がありますので予定に無理がないようにご予約ください。
小学6年生〜高校1年生相当の女子は、公費で接種が可能です。
男性への接種は2026年1月の時点では公費接種の対象となっておりません。接種費用についてはあらかじめ医療機関へお問い合わせ下さい。
子宮頸がんワクチンの副反応としては、接種した場所の赤みや腫れ、痛み、しこりなどがみられますが、ほとんどの場合は1~2日以内におさまります。
(2026/2/3更新)