予防接種について

おたふくかぜワクチン

■おたふくかぜとは

 おたふくかぜは、おたふくかぜウイルスによる感染症で、23週間の潜伏期の後に、両方またはどちらかの耳の下(耳下腺)やあごの下(顎下線)が腫れたり、38度前後の発熱がみられます。おたふくかぜ自体は重症化することは稀ですが、さまざまな合併症を伴うことがあり、ワクチンの重要性にも関係します。無菌性髄膜炎は10〜100人に一人程度みられ、稀ながら脳炎や脳症を合併することもあります。また、1000人に一人程度ですが、難聴が引き起こされることがあり、 このほか精巣炎や卵巣炎、膵炎などを合併することもあります。
なお、おたふくかぜは接触、飛沫感染で感染し感染力はかなり強いですが、感染しても症状が現れないこともあります(不顕性感染)。

 ■接種時期

 おたふくかぜワクチンは、通常1回目は1歳になったら、2回目は年長の計2回が標準的です。

 <一般的なスケジュール>

1回目:1
2回目:56歳(年長)

■接種にかかる費用

任意接種のため、費用がかかります。接種される場合は接種費用を忘れずにご来院ください。

 ■おたふくかぜワクチンの効果

ワクチンを接種することにより、1回目の接種での抗体獲得率は90%前後、2回目の接種での抗体獲得率は99%といわれています。おたふくかぜを予防するためにも忘れずに2回接種するようにしましょう。1回目のワクチン接種はMR、水痘ワクチンなどと同時に、2回目はMRワクチンと同時に行うことが多いです。

■副反応

おたふくかぜワクチンの副反応としては、接種してから23週間後に熱が出たり耳下腺が腫れたりすることがありますが、自然に治ります。症状が気になる場合は受診するようにして下さい。