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2023-09-12

秋から冬にかけての季節の変わり目と喘息について

今年の夏は暑い日が多く、熱中症が心配されましたが、次第に暑さも和らいできました。この時期は、喘息の症状が出るお子さんが増えてきます。なぜこの時期に喘息に特に注意が必要なのか、そしてどのように対処すればよいのか、以下で解説します。
※なお、気管支喘息と梅雨、台風との関係については別ページに記載していますので、ご参照ください(→こちら)。

1.なぜこの時期に注意が必要なのでしょうか?

季節の変わり目は、気温や湿度が大きく変わるため、喘息の発症に影響する場合があります。特に子どもたちは体調を崩しやすく、学校や年末年始のイベントも忙しいため、健康管理には十分な注意が必要です。

2.季節の変わり目によく見られる喘息の症状

主な症状には、咳、呼吸困難、息切れなどがあります。夜間や早朝に症状が出やすいので、慎重な観察とケアが必要です。

3.この時期によくある誘因とその対策

  • 乾燥: 寒くなると空気が乾燥し、これが気道を刺激します。加湿器を使い、湿度を適切に保つとよいです。
  • 花粉と室内アレルギー: 秋に花粉が飛び、冬には室内で過ごす時間が増えます。このため、ダニやほこりも気になる点です。こまめな掃除と空気清浄機が有効です。
  • ウイルス感染: インフルエンザやRSウイルスが喘息の症状を悪化させる可能性があります。
  • 運動と外出: 涼しくなると外で遊ぶ子どもたちは、冷たい空気を吸い込むリスクが増えます。この場合、マスクの使用が効果的です。

4.家庭でできる予防策

  • 加湿器の利用: 湿度を4060%に保つと良いとされています。
  • 空気清浄機でアレルゲン除去: 花粉やダニ、ほこりを取り除きましょう。
  • 手洗い・うがいの徹底: ウイルス感染を防ぐ基本的な方法です。
  • 温度管理: エアコンや暖房を使う場合は、温度を一定に保つことが重要です。
  • 良好な室内環境: 掃除と洗濯をこまめに行い、特に寝具は定期的に日光に当ててダニを減らしましょう。

5.症状が出た場合の対処法

症状が出たら、救急医療が必要な場合もあります。処方されている薬はきちんと管理し、必要なときにすぐに使えるようにしましょう。
このように、秋から冬への季節の変わり目は喘息にとって特にデリケートな時期です。しっかりとした予防と管理で、子どもたちが安心して過ごせるよう心掛けましょう。

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