気管支ぜん息

家庭でできるハウスダスト・ダニ対策〜気管支喘息やアレルギー性鼻炎への対応〜

気管支喘息、アレルギー性鼻炎対策としてのハウスダスト・ダニ除去

気管支喘息やアレルギー性鼻炎の増悪要因となるハウスダストやダニを減らすための、家庭でできる具体的な対策について

 1.こまめな掃除

①ダニのエサの除去:ダニはフケや食べかすなどをエサに繁殖します。特に寝室やリビングのカーペットや布団は重点的に掃除を行いましょう(注1)。

②掃除機のかけ方:掃除機は3日に1回、寝室は毎日かけるのが理想です。1 m2あたり約20秒かけてゆっくり行いましょう(注2)。

③布団の手入れ:布団は掃除機に加えて天日干しや乾燥機を使い、ダニの繁殖を防ぎましょう。花粉症の方は天日干しの際、花粉の付着に注意が必要です。天日干しが難しい場合は布団乾燥機が効果的です。

2.湿度管理

①湿度をコントロール:ダニは湿度70%以上、カビは65%以上で繁殖しやすいため、除湿機を使って湿度調節しましょう。

換気して湿度を下げる:晴れた日には窓を開けて換気し、湿度を下げましょう。ただし、花粉症の方は換気中に花粉が入らないよう、十分注意してください。

3.寝具の選び方・対策

①防ダニ寝具の活用(注3):ダニの侵入を防ぐ特殊な織り方の防ダニシーツや布団カバーを使うことで、ダニアレルゲンを減らすことができます。

②防ダニ寝具の定期的なケア:防ダニ寝具はダニの発生自体を抑えるものではないため、掃除機がけや天日干しを行ったり、クリーニングに出すなど、こまめな手入れが必要です。

4.その他の対策

①エアコンフィルターの掃除:ダニやホコリが溜まりエアコンのフィルターは、定期的な掃除機がけや水洗いで清潔に保ちましょう。

②カーテンやぬいぐるみの洗濯:カーテンやぬいぐるみも、定期的に洗濯や掃除を行いましょう。

③畳の上にカーペットを敷かない:畳の上にカーペットを敷くと湿気がこもりやすくなるため、避けるのがベストです。

④家具は壁から離す:家具は壁から5cmほど離すことで、湿気を防ぎ、ダニの発生を抑えることができます。

 【注意点】

(注1)掃除機をかける際の留意点:布団用ノズルを使うと効果的です。ダニ対策用掃除機には、UVランプや高性能フィルターが搭載されているものがあり、ダニや卵を死滅させ、アレルゲンを吸着します。

(注2)「1平方メートルあたり20秒」について:1畳(約1.6m2)は30秒程度、フローリングは1 m250cm×50cmの正方形タイル4枚分)に20秒かけると効果的です。

(注3)防ダニ寝具について:防ダニ寝具は特殊な織り方でダニの侵入を防ぎます。製品ごとに効果や特徴が異なるため、購入時には商品説明をよく読み、ニーズに合ったものを選びましょう。

 

 参考サイト


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