鳥取県西部地域のマイコプラズマ感染症の発生状況

2025年現在の感染状況|米子市でも注意が必要です

2024年に比較してマイコプラズマ肺炎の報告数は減少傾向にありますが、鳥取県米子市周辺では散発的な感染例が続いています

2024年には、マイコプラズマ感染症が全国的に8年ぶりの大流行となり、例年を大きく上回る患者数が報告されました。
その影響を受けた地域では、今もなお小規模な流行が断続的に続いている状況です。

一見すると風邪のように見えることもあるこの感染症ですが、長引く咳発熱を伴うことがあり、特に5〜14歳のお子さんで多く見られます。

流行の要因は?

2024年以降のマイコプラズマ肺炎流行の背景には、以下の要因が考えられています。

  1. 免疫を持たない人の増加:過去8年間大きな流行がなかったため、特に若年層で免疫を持たない人が蓄積
  2. 社会活動の正常化:新型コロナウイルス感染対策の緩和により人と人の接触機会が増加
  3. 国際的な感染拡大:欧州や中国での感染増加が日本国内の流行に影響

マイコプラズマ肺炎とは?感染の特徴と注意点

マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ」という細菌が原因の呼吸器感染症です。
**「歩く肺炎」**とも呼ばれ、軽い症状で日常生活を送ってしまい、感染を広げることがあるため注意が必要です。

主な症状

  • 乾いた咳(コンコンと続く咳が長引きます)

  • 中等度の発熱(37.5〜39℃程度。解熱しても咳は続くことが多い)

  • 頭痛・だるさ・食欲不振などの全身症状

  • のどの痛み、鼻水、胸や耳の痛み(中耳炎の合併)

咳の特徴

  • 症状が軽いうちは、乾いた咳が中心です

  • 時間が経つと痰がからんだ咳になることもあります

  • 特に夜間や早朝に咳が悪化しやすいです


重症化することもあります。受診の目安は?

以下のような症状がある場合は、早めに受診しましょう

  • 息苦しさ、呼吸が浅い

  • 高熱が3日以上続く(39℃以上)

  • 水分が取れず、ぐったりしている

  • けいれんや意識がぼんやりしている

お子さんは、症状をうまく伝えられないこともありますので、保護者の方は注意して見守りましょう。


マイコプラズマ感染症の検査と診断

当院では、下記の検査により診断を行っています:

  • PCR検査:のどや鼻の粘液からマイコプラズマの遺伝子を検出します

  • 血液検査:必要に応じて、体内の炎症反応を調べます

  • 胸部レントゲン検査:必要に応じて、肺に影が出ていないかを確認します

また、マクロライド系抗菌薬に効かない耐性菌が増えているため、治療効果が見られない場合は薬を切り替える判断を行います。

咳や発熱などの症状が続くときは、早めの受診を考えて下さい。


治療について

治療には、主に以下の抗菌薬を使用します:

  • マクロライド系(第一選択)

  • キノロン系(重症や耐性菌が疑われる場合)

  • テトラサイクリン系(8歳以上のお子さんに使用可)


まとめ|米子市でも感染が報告されています。早めの対応を!

2024年から、マイコプラズマ肺炎が全国的に流行しています。
鳥取県米子市周辺でも、散発的に感染が報告されています。

長引く咳や微熱が続くときは、早めに医師の診察を受けましょう。

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鳥取県西部・米子市周辺での水痘の流行状況と注意点

現在の水痘の流行状況について

最近、鳥取県西部地域、特に米子市周辺の一部の学校や保育園で、水ぼうそう(水痘)の流行がみられます。
ただし、地域全体での大流行ではなく、施設によって流行の有無が異なるのが特徴です。

感染が報告されているのは小学生や中学生のお子さんが多く、すでにワクチン接種を済ませているお子さんにも感染が確認されています。
ですが、ワクチンを受けているお子さんの多くは症状が軽く、短期間で回復しています。

水痘の症状がわかりにくい理由

今回の流行では、次のような特徴があり、見逃しやすい症状が目立っています。

  • 発熱がない、もしくは微熱で気づかれにくい

  • 発疹の数が少ない

  • 虫刺されと間違えやすい皮膚症状がみられる

  • 典型的な水疱(水ぶくれ)が現れない場合もある

このように、ワクチンを受けたお子さんは「ブレイクスルー感染」と呼ばれる軽い症状での感染が多くなっています。

ワクチン接種後の感染(ブレイクスルー感染)とは?

水痘ワクチンは非常に効果的ですが、**10〜20%程度のお子さんには「ブレイクスルー感染」**が起こることがあります。
これは、ワクチンで重症化は防げているものの、軽い症状で感染するケースのことを指します。

このタイプの感染では、以下のような特徴があります:

  • 発疹が少なく、あまりかゆくない

  • 水ぶくれがほとんどできない

  • 発熱しない、またはごく軽い

  • 発疹が虫刺されのように見える

  • 数日で自然に治ることが多い

このため、「いつのまにか治っていた」ということもあり得ますが、発疹がすべて痂皮化するまでは(かさぶたになるまでは)、ほかのお子さんにうつす可能性があるため、注意が必要です。

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伝染性紅斑(りんご病)流行しています(鳥取県西部、米子市周辺)

🌸伝染性紅斑(りんご病)の流行について

鳥取県西部、米子市周辺では伝染性紅斑(りんご病)が流行していて、注意報レベル〜警報レベルが続いています。
お子さんの手足が淡く赤くなったり、頬が赤くなる・だるさ
などの症状がある場合は、感染の可能性があります。

風邪予防のワンシーン


📖くわしい症状・対応方法など (⇒ こちら

🔗別ページに次のような内容をわかりやすくまとめています

  • りんご病の原因と感染経路など
  • 登園・登校の目安について
  • 妊婦さんや基礎疾患のある方が注意すべき点
  • ご家庭でのケア方法と予防策

🏥気になる点があるときはご相談ください

お子さんの症状に不安がある場合や、「これってりんご病?」と気になるときは、当クリニックまでお気軽にご相談ください。

「受診時のお願い(6月11日版)」

◇下記の項目に当てはまる方は、お車または別室での診察となりますので、クリニック駐車場に到着後、お電話をお願いします。当てはまらない方は直接窓口にお越しいただき受付をしてください。


  •  10日以内に新型コロナウイルスに感染していた方
  •  1週間以内にご家族や周囲に新型コロナウイルス感染症の方がおられた方

◇受診の際は引き続きマスクの着用と手指の消毒にご協力お願いします。

WEB問診の入力事前の体温測定(受診されるお子さま、付き添いの方)、事前の体重測定(受診されるお子さま)にご協力をお願いします。WEB問診の入力が難しい場合はご相談ください。

 ◇感染対策のため待ち時間が長くなる場合がありますがご了承ください。

 

学校健康診断・学校検尿について

【米子市周辺でも学校健診が始まっています】

4月から6月にかけて、米子市周辺の学校では健康診断(学校健診)が実施されています。
内科検診のほかに、歯科、眼科、耳鼻科の検診も行われ、子どもたちの健康状態を総合的に確認する重要な機会です。

内科検診では、心臓・肺・皮膚・脊柱・運動器などの異常の有無を確認します。具体的には、心雑音や肺音、脊柱の側弯(そくわん)、手足の動きの状態などを診察します。あわせて、身長・体重の推移も確認され、成長曲線を用いて成長のバランス(たとえば肥満ややせの傾向)を評価します。
▶︎ 詳しくは[成長障害・肥満とやせのページ]をご覧ください(※内部リンクへ)

また、学校での検尿では、尿中の蛋白や潜血(血液の混入)などの異常を調べる検査が行われます。

学校健診で「異常の可能性がある」と指摘されても、再検査で異常が認められない場合も少なくありません。ただし、健診は病気の“早期発見”につながる大切な機会でもあります。

学校から医療機関の受診を勧められた場合は、なるべく早めに受診し、必要に応じて専門的な診察を受けるようにしましょう。

▶︎ 詳しくは学校健康診断、学校検尿のページを参照して下さい

鳥取県・米子市における百日咳の流行について

百日咳が鳥取県で流行しています

2024年夏ごろから、鳥取県内で百日咳(ひゃくにちぜき)の大規模な流行が確認されました。
特に鳥取市を中心とした県東部では、小中高校生を中心に患者数が急増し、2024年後半には県全体で365人の感染が報告されました。これは、2018年比で6倍以上でした。

全国的にはまだコロナ前の水準に戻っていない中で、鳥取県の増加は目立っており、都道府県別でも上位に位置しています。

米子市を含む地域での感染報告

流行のピークは2024年夏から秋にかけてでしたが、その後も完全には収束せず、2024年末以降も感染報告が継続しています。
2025年4月現在、米子市を含む県西部地域でも、10歳前後の子どもを中心に百日咳の発生が続いているとの県の公式発表がありました(鳥取県HP)。

鳥取県や米子市の保健所は、次のような対策を呼びかけています:

  • 定期予防接種(DPT-IPV)の実施の確認

  • 家庭や学校での手洗い・マスク着用の励行

  • 咳が出る場合の「咳エチケット」の徹底

  • 乳幼児がいる家庭では特に注意をしてください

学校や地域での集団感染の可能性について

2024年7月以降、鳥取県東部の中学校を中心に集団感染の報告がありました。
夏休み中の部活動や地域活動を通じて、米子市・境港市方面への感染拡大も心配されていました。

現在のところ、米子市内の特定の学校名などは公表されていませんが、県西部でも学齢期の子どもたちを中心に小規模な集団感染が起きていた可能性が指摘されています。

注意点

百日咳は、一度感染しても再感染する可能性がある病気です。
また、ワクチンの効果が年齢とともに薄れてくるため、思春期や大人も感染することがあります。

乳児や免疫力の低い子どもたちへの感染に対して注意が必要です
咳が続いている家族や兄姉がいる場合は、乳児との接触を控えるなど、感染拡大を防ぐ意識を持つことが大切です。

百日咳にみられる症状

百日咳は、初期は風邪に似た症状で始まり、次第に「コンコンコン」と連続する咳が続くようになります。
かぜやほかの感染症、アレルギー症状との鑑別が難しいことはありますが、百日咳には以下の症状がみられることが多いです。

  • 咳が1週間以上続く

  • 咳のあとに嘔吐することがある

  • 呼吸のときに**「ヒューヒュー」という音**がする

  • 夜になると咳がひどくなる

  • 周囲に百日咳の患者がいる

百日咳予防のワクチン接種について

百日咳の予防には、定期予防接種である5種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib:ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ・ヒブ)が効果的です。

ワクチン接種のポイント

・標準的には生後2ヶ月から接種開始、4回の接種で基本的な免疫をつけます。ただし、ワクチンの効果は年数とともに弱まるため、特に小学生〜10代以上は感染・伝播の可能性があります
・就学前(5~6歳)の年長児には三種混合ワクチン(DPT)の追加接種が有効とされています。これは定期接種ではなく私費での接種となりますが、現状では百日咳予防に対して大変有効な方法ですので、ぜひご検討下さい
・乳幼児がいるご家庭では、周囲の大人や年長のお子さまも必要に応じて追加接種をご検討ください

当クリニックでは

当クリニックでは、百日咳を含む感染症の早期診断と治療に対応しています。
米子市を中心とした地域での流行状況に基づき、抗原検査、PCR検査、LAMP法などにより診断を行っています。

「咳が長引く」「咳込みがある」など気になる症状がみられたら、お気軽にご相談ください。

※予防接種のご相談も承っておりますので、接種状況や追加接種についてご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。

百日咳について詳細は⇒ こちら

クループ症候群について

最近クループ(クループ症候群)を発症するお子さんが少し増えているように思われます。要因ははっきりとしていませんが、検査でRSウイルス、ヒトメタニューモウイルス、パラインフルエンザウイルスなどが陽性となるお子さんが時々あるため、このような感染症が関連している可能性があります。

クループ症候群は、主に生後6ヶ月から3歳の乳幼児に多く見られる呼吸器の病気で、 3歳までのお子さんに多く発症しますが、年長児や小中学生にみられることもあります。 これは、乳幼児の喉頭や気管が大人よりも狭く、炎症による腫れで気道が閉塞しやすいためです。

「クループ」の意味は?

「クループ(croup)」という呼び名は、喉から出るしゃがれた声や咳の音を擬音化した英語(「馬のように鳴く」という意味の動詞「croup」)に由来しており、その医療的現象を呼び表す言葉として定着したものです。

クループ症候群になりやすい子どもの特徴

  • 年齢:​生後6ヶ月から3歳の乳幼児に多く見られます。

  • アレルギー疾患の有無:​アレルギー性鼻炎や気管支喘息などのアレルギー疾患を持つお子さんは、感冒時にアレルギー反応が併発し、喉の粘膜が腫れやすくなるため、クループ症候群を発症しやすいとされています。

クループ症候群の原因

主な原因はウイルス感染で、特にパラインフルエンザウイルスが多いとされていますが、他にもRSウイルス、ヒトメタニューモウイルス、インフルエンザウイルスなどが原因となることがあります。

クループ症候群の症状:録音・録画での記録があると診断しやすいですので、クループ様の咳と思われる時は記録をお願いします。

・犬吠様咳嗽:​犬が吠えるような特徴的な咳が見られます。
・嗄声:​声がかすれることがあります。
・吸気性喘鳴:​息を吸うときに「ヒューヒュー」「ゼーゼー」という音がすることがあります。

これらの症状は夜間や寝ている時、大きな声で泣いた時に悪化しやすいことが特徴です。

クループ症候群の治療

・薬物療法:​喉頭の腫れを改善させるためにステロイドの内服を行います。
・吸入療法:​アドレナリン(ボスミン)やステロイドを含んだ吸入を行うことがありますが、効果の持続は短時間であるため、症状が再燃することがあります。

自宅でのケア

・加湿:​加湿器や洗濯物などで充分な加湿をしてください。
・安静:​大泣きをきっかけに症状が悪化することもありますので、安静を保つように心がけてください。

注意が必要な症状

以下の症状が見られる場合は、緊急を要する可能性があるため、すぐに医療機関を受診しましょう。

・息を吸うときに喉の付け根や胸をへこませる呼吸(陥没呼吸)をしている
・顔色や唇の色が悪い
・水を飲み込めず、よだれが出ている
・息苦しくて横になっていることが出来ず、起き上がってしまう

クループ症候群は、適切な治療とケアで多くの場合、数日から1週間程度で回復します。しかし、症状が重い場合や呼吸困難が見られる場合は、早急に医療機関を受診しましょう。

当クリニックのご案内

当クリニックでは、クループ症候群をはじめとする小児の呼吸器疾患に対応しております。​ご不明の点などありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。