小児科

呼気一酸化窒素測定検査(呼気NO検査)

 呼気の中の炎症反応の程度を示す一酸化窒素(NO)の量を検出します。検査の時には呼吸の量と勢いをコントロールする必要があるため、通常5〜6歳以上のお子さんに行っています。主に気管支ぜん息の診断や治療の効果判定、ぜん息の経過の把握に用いています。
※気管支ぜん息は気道の長期にわたる炎症性疾患ということがわかっています。このため気道の「炎症」の程度を確認して状態に応じた治療を進めることが望ましいと思われます。これまで気管支ぜん息の治療は、主に症状だけに基づくものでしたが、呼気NO検査により気道の炎症の程度を測定して病態を評価し有効な治療ができるようになってきました。まだ一般臨床に使用されるようになって間もないですが、気道の炎症反応があると上昇しますので、ぜん息の診断や治療に使用できると考えられます。