小児科

発疹

あせも

 あせもは皮膚が重なり合い、汗がたまりやすい場所(額、首回り、わきの下、背中、おしり、肘や膝の裏など)に多くでます。汗はこまめに拭き取り、皮膚を清潔に保ちましょう。たくさん汗をかいたときはシャワーなどぬるま湯で洗い流すことも大切です。皮膚が乾燥しないように保湿もしましょう。ひどくなったり、引っ掻く場合は受診してください。

おぶせ(頭のかさぶた)

 脂が髪の毛にこびりついて黄色いかさぶたのようになることがあります。少ない時は、お風呂でシャンプーするだけで治りますが、多い時はベビーオイルなどをぬってふやかしてからお風呂で洗い流してください。ひどくなる場合は一度受診しましょう。

おむつかぶれ

 おむつでむれたり、皮膚に残った尿や便の成分が刺激になってかぶれます。長い間おむつをぬれたままにしているとなりやすいので気をつけましょう。
※洗う・拭く:おしりがよごれたら拭き取った後、お湯で洗い流してあげるとよいでしょう。お風呂では石鹸を使ってやさしく洗いましょう。
※乾かす・塗る:よく乾かしたあと保湿しましょう。
ひどくなる場合はカンジダ皮膚炎といってカビが原因となっている場合があります。スキンケアで治りにくい場合は受診しましょう。

イチゴ状血管腫(赤あざ)

 生後間もない赤ちゃんの皮膚の表面や内部にできる「赤あざ」の一種で見た目が赤く、イチゴのような外観から、「イチゴ状血管腫」とも呼ばれます。経過観察でよい場合やレーザー治療、飲み薬による治療が必要な場合もありますのでご相談ください。

みずぼうそう(水痘:すいとう)

 水をもった赤い発疹が、口の中から陰部、頭の中まで全身に出ます。発疹は2~3日がピークとなりその後乾いて黒いかさぶたになります。平均して1週間ぐらいでよくなります。飲み薬や塗り薬での治療が必要です。
1週間ぐらいたって発疹がすべてかさぶたになったら登園可能です。
みずぼうそう(水痘)の予防接種は定期接種です。1歳になったらすぐに予防接種を受けましょう。みずぼうそうにかかった後4週間程度は予防接種を受けることが出来ません。
※水痘ワクチンについてはこちら

川崎病

 高熱が数日間続き、機嫌がわるくなります。目が充血し、唇も真っ赤になり、体に発疹がでます。手足の先や首のグリグリ(リンパ節)が腫れたり、BCGを接種したところが赤くなったりします。はじめからこれらの症状がそろっていることはめったになく、高熱が初めに出て日を追うごとにこれらの症状が現れてきます。ときに心臓に障害をきたすことがあります。川崎病の原因はわかっていません。川崎病の疑いが強くなれば入院治療が必要となります。

ウイルス性発疹症

 風邪のウイルスにより発熱後1日ぐらいから腹部、背中、手足と全身にブツブツした淡い赤色の発疹が出ます。発疹は3~4日で自然に消え、痒みはありません。

手足口病

 手のひら、足の裏、ひざ、おしり、口の中に小さな水ぶくれができる病気です。口の中が痛い時は、熱いもの、酸味、塩味の強いものあるいは固いものはひかえ、のど越しのよいものを与えましょう。

溶連菌感染症

 溶連菌という細菌がのどに感染し、のどの痛み、発熱、体や手足に発疹などが出ます。舌はいちごの表面のようになります。のどの検査で溶連菌がいることがわかったら抗生剤で治療します。途中で薬をやめたりきちんと飲まないと、リウマチ熱や腎炎を起こすこともありますので、指示通り最後までお薬を飲むことが大切です。

水いぼ

 感染性のあるいぼです。つぶすと白いかたまりが出てきます。この中にウイルスがたくさん含まれていて、これが周囲の皮膚にうつります。水いぼ自体は痛くもかゆくもありませんが、周囲がかゆくなることがあります。特別な治療をしなくても1年ぐらいでウイルスに対する免疫ができて自然に治りますが、ひっかいて化膿したり、どんどん広がっていく場合などはご相談ください。

とびひ

 擦り傷や虫刺され、あせもや湿疹などに細菌が入りこんで水ぶくれができます。これをかきこわした手で他の場所をかくとそこにまた水ぶくれが「とびひ」します。夏に多い病気です。飲み薬、塗り薬を必要とする場合がありますので受診しましょう。