熱性けいれんは高熱によって誘発されるけいれんです。主に生後6か月~5歳の小児に多く、急に熱があがるときに起こしやすいです。約10人に1人のお子さんが熱性けいれんを経験します。多くは2~3分以内にとまりますが、中には10分以上続くこともあり、このような場合は急いで医療機関への受診を考えましょう。
熱性けいれんは良性の病気で、ほとんどの場合治療も必要とせず脳にダメージも残りません。多くのお子さんは1回しかおこしませんが、約30%のお子さんは2回目を、約10%のお子さんは3回以上おこします。
けいれんを起こしたあとで主治医に詳しく伝えられるよう、慌てずけいれんの様子を観察しましょう。可能なら動画記録をしていただけると診療に役立ちます。
※5分以内でおさまる事が多いですが、5分以上続く場合は救急車を呼びましょう。5分以内でおさまる時は落ち着いて小児科を受診してください(けいれんがしっかりと止まっていることと、髄膜炎の病気を併発していないかを診察する必要があります。)